大原合格者の会「大原アシスト」会報誌
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税理士法人士法法法人和田:ただし、お客様の課題を引き出すにはヒアリング力、会話力ひいては人間力が必要。この観点から、AI時代とは言え、会計士という人間の仕事はなくならないと確信しています。森:学生の皆さんも、人それぞれ得意なことはバラバラかもしれません。話すことが得意、聞くことが得意、没頭するタイプだとか、文章をまとめることだとか。どんな特技でも、会計士の仕事に必ず活きてくるということを覚えておいてほしいです。それから、会計士の仕事は人間的でなくてはならないことも。和田:PwCには主にアシュアランス、コンサルティング、ディールアドバイザリーおよび税務、法務というサービスラインがあります。X-LoSは、それらPwCの知識を横断して、ひとつの取引に関わるという仕事のスタイルですね。各専門家がOneチームとなって、お客様のいろんな悩みに対応しようという。森:いろんな専門分野を持っている人が集まってチームを組むことで、より大きく正確な絵を描けます。いわば、社内コラボのカルチャーですが、専門家同士の協働によって、最大のバリューが生まれるという考え方。和田:そうです。企業が抱える課題は、ある部門、領域だけに限っているということはほとんどありません。企業それぞれに複数のテーマが絡み合っています。そう言った状況にX-LoSは有利に働きます。当初の課題から想像される期待を、大きく超える結果を得ることができる。森:課題というひとつの点ではなく、取引の入り口から出口まで、さらにその先まで私たちが関わっていく。X-LoSの形、ワンストップであることはPwCの強みでもあるし、その総合力がPwC独自の価値を生み出しています。その後、担当した会社の活躍を目にすると、手応えを感じますし、それは、お客様から信頼を得たという証でもある。和田:X-LoSのもとでは、必然的にメンバーの関係もフラットになりますね。ライン間はもちろん、職階間の隔たりもなく、いいアイデアはすぐに採用される。手を挙げれば必ず拾い上げる。そういう意味でも、単なる仕組みではなくカルチャーだと言えます。森:X-LoSの別の一面ですが、異なる分野を得意とするメンバーが集まると、知的好奇心も刺激されます。自分以外の人からは、必ず何かを学べるという文化でもある。「ちょっと教えて」というシーンは、社内のいたるところで見られるごく自然な風景です。和田:Auditorという職業の性かもしれませんが、もっと知りたい、情報を得たいと思う気持ちがみんな強いですね。それが会社の文化にもなっていると思います。森:まずコロナ禍でオフィスに来られなくなったときに、オフィス以外で仕事ができるかというチャレンジがありました。その中でも、PwCはデジタルリテラシーが高く、柔軟性を発揮しましたね。オフィスと同じような環境を自宅でも作れることがわかった。和田:私たちは10年ぐらい前からペーパーレスへの移行、書類の電子化を始めています。コロナ禍でオフィスに来られないとなっても、誰も焦りませんでしたね。森:そして、今度はオフィスに来る自由という選択肢ができた。私たちは、オフィスの意味を問い直しました。顔を合わせる場所、ディスカッションする場所、コラボレーションする場所。和田:今まではただ仕事をするためだけに来ていたけれど、それは家でもできる。むしろオフィスに来る意味は、人と顔をつきあわせてディスカッションするためでした。森:PwC税理士法人はコロナ禍の最中に新オフィスに移転しました。ここは新しい働き方、柔軟性を考慮したデザインがなされています。気軽に話せるオープンなつくりで、エリアごとにテーブルのサイズもイスも違う。アイデアを練るために没頭できるスペースもある。ニューノーマル時代のオフィス、というスタイルが私は好きです。和田:感度の高い学生の皆さんにも、気に入ってもらえるんじゃないかな。和田:ビジョンを持っている人はやはり強いと思うんです。先ほどもお伝えしましたが、PwCには大きく分けて会計のアドバイザリー、経営コンサルティング、M&Aのアドバイザリー、税務・法務のアドバイザリーというサービスラインがあって、公認会計士が活躍できるフィールドが広がっています。皆さんが自由に描く公認会計士としての夢を実現できる場がここにはあります。森:今の学生の皆さんは、海外で活躍したいとか、困った人を助けたいとか、社会貢献に対する意識も高いですよね。それが動機でもいいと思うんです。それを会計士としての価値にどうつなげていくかは、私たちと一緒に考えましょう。PwCには柔軟な公募制の異動制度もありますし、やっていくうちに見つかる目標もあると思います。和田:そうですね。ここで、皆さんに出会えることを楽しみにしています。どうぞ大きな目標を持って頑張ってください。部門を横断するX-LoSという知の企業文化。会社に入って最初に学ぶPwCのスタイルとは?ニューノーマルに対応する新オフィス。オフィスの意味を問う新しい働き方。社会貢献が動機でもいい。会計士を目指す皆さんへのメッセージ。※X-LoS (クロスロス):Line of Service ライン(部門)をまたいで協業するPwC独自のスタイルAIより先の、和田 光正略歴国際税務、M&Aや組織再編に関わる税務ストラクチャリング、連結納税導入支援業務などの税務アドバイザリー業務に従事。また、連結納税を含めた税務申告書などの作成支援にも多数関与。2011年から約2年半、PwC米国ロサンゼルス事務所に出向。パートナー, PwC税理士法人デア意味が集何かを社内の情報化にも多数関与。2011年から約2年半、PwC米国ロサンゼルス事務所に出向。4

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